ACTHとは

ACTH (Adrenocorticotropic hormone)

ACTHは副腎皮質刺激ホルモンの略で、下垂体前葉から分泌されるホルモンの一種です。

分泌されたACTHは副腎皮質におけるステロイドホルモン(主としてコルチゾール)の合成・分泌を促進します。

ACTHの分泌調整の三大因子はストレス、日内リズム、コルチゾールによるネガティブフィードバックです。不安や緊張で分泌が高まります。

採血時の注意事項としては日内変動があるため、早朝起床時に高く、就寝時に低くなります。また、採血後室温放置した検体(蛋白分解酵素の影響を受けやすく不安定なため)や、溶血検体(赤血球由来のプロテアーゼがACTHの分解を促進するため)では低値化しますので注意が必要です。

 

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この記事を書いた人

臨床検査センター 昭和メディカルサイエンス 検査管理課 M.A.

医療現場で臨床検査を実施し、得られた各種データを活⽤して、診断や治療を支えるのが臨床検査センターの役割です。