カゼイン、α-ラクトアルブミン、β-ラクトグロブリンとは

カゼイン、α-ラクトアルブミン、β-ラクトグロブリンの違いは?

カゼイン、α-ラクトアルブミン、β-ラクトグロブリンはいずれも牛乳由来のアレルゲンとして知られている蛋白で、ミルクに含まれます。α-ラクトアルブミン、β-ラクトグロブリンは乳清に含まれる蛋白です。β-ラクトグロブリンは乳清蛋白の主成分で、牛乳蛋白の約10%、乳清蛋白の約半分を占めます。カゼインは、牛乳の蛋白の約80%を占め、チーズの主原料です。一般的に、牛乳アレルギーの原因アレルゲン検索には、のみで十分とされています。上記の蛋白に対して単独で抗体を産生している場合、混合アレルゲンであるミルクでは陰性となる場合があります。その場合には、これらの単独アレルゲンを測定すると陽性に出る可能性があります。


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この記事を書いた人

臨床検査センター 昭和メディカルサイエンス 照会業務部 Y.S.

医療現場で臨床検査を実施し、得られた各種データを活⽤して、診断や治療を支えるのが臨床検査センターの役割です。