ALPアイゾアイムとは

ALPアイソザイム

ALP(アルカリフォスファターゼ)は、主に肝、胆管系、骨、甲状腺、胎盤、小腸、等に分布し、主に腎肝胆道系疾患や骨代謝亢進状態のスクリーニングや診断、経過の把握に使われます。

アイソザイムは、ALP1~ALP6まで分類され、ALPが高値の場合にはアイソザイムの検査に進めることで、由来臓器を特定し、各臓器や組織に関連した問題を評価するため、補助的な検査として使われています。

ALP1は、高分子型で主に肝・胆道の閉塞や悪性腫瘍などに使われ、ALP2は肝性、ALP3は骨性、ALP4は胎盤性、ALP5は小腸性、ALP6は免疫グロブリン結合ALPと分けられ、検査することで由来臓器を推測することが出来ます。

小児では、肝疾患や骨疾患が無く一過性の高ALP血症が見られることが有り、アイソザイムの波形より判断に使うことも可能です。

※本コラムは、医療従事者を対象とした臨床検査に関連する情報提供を目的としたサイトです。一般の方に対する情報提供を目的としたものではございません。

この記事を書いた人

臨床検査センター 昭和メディカルサイエンス 検査管理課 Y.N.

医療現場で臨床検査を実施し、得られた各種データを活⽤して、診断や治療を支えるのが臨床検査センターの役割です。