抗ストレプトリジンO抗体(ASO)とは

抗ストレプトリジンO抗体(ASO)

抗ストレプトリジンO抗体(ASO)は、A群β溶連菌感染症で上昇する検査項目です。

A群β溶連菌は、扁桃炎や猩紅熱などの原因菌として知られており、この菌が産生するストレプトリジンOという物質に対する抗体がASOです。

ASOの値が上昇しているということは、過去にA群β溶連菌に感染した可能性が高いことを示します。

ASO検査は、リウマチ熱や糸球体腎炎などの後遺症を予防するために、溶連菌感染症の診断に用いられます。

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この記事を書いた人

臨床検査センター 昭和メディカルサイエンス 検査部 Y.S.

医療現場で臨床検査を実施し、得られた各種データを活⽤して、診断や治療を支えるのが臨床検査センターの役割です。