ファディアトープとは

ファディアトープ(アトピー鑑別試験)

ファディアトープは、別名、アトピー鑑別試験とも言い、12種類の主な吸入性アレルゲンに対する特異的IgEを一度に測定するスクリーニング検査です(個々の判定結果は出ません)。

この項目を測定することにより、吸入性アレルゲンによるアレルギー性疾患(アレルギー性鼻炎・気管支喘息等)の疑いがあるか否かの判別に有用です。

※:ヤケヒョウヒダニ、コナヒョウヒダニ、ネコ皮屑、イヌ皮屑、カンジダ、アルテルナリア、ブタクサ、ヨモギ、カモガヤ、ギョウギシバ、スギ、シラカンバ(属)

 

こんな症状をお持ちの方に検査をお勧めします

鼻や眼の症状 呼吸器の症状
  • 通年あるいは、季節によってくしゃみ、鼻水、鼻づまりが起こる。
  • 眼が痒い、充血が起こる。
  • 小児の場合、頻繁に鼻をすする・手でこする・目鼻同時に痒がる。
  • 早朝や夜間に咳がよく出る、もしくは、呼吸が苦しくなる等の症状が出やすい。
  • 呼吸をする時に、ヒューヒュー、ゼーゼー等の音がする。

 

ファディアトープとIgE-RISTを合わせた活用法

ファディアトープとIgE-RISTを合わせて測定することにより、よりきめ細かな診断にお役立ていただくことが可能となります。

※本コラムは、医療従事者を対象とした臨床検査に関連する情報提供を目的としたサイトです。一般の方に対する情報提供を目的としたものではございません。

この記事を書いた人

臨床検査センター 昭和メディカルサイエンス 照会業務部 Y.S.

医療現場で臨床検査を実施し、得られた各種データを活⽤して、診断や治療を支えるのが臨床検査センターの役割です。