CA15-3

CA15-3

CA15-3とは、乳がん細胞の外側にある糖タンパク質です。通常、血液中には微量しか存在しませんが、乳がん細胞が増殖すると、CA-153がたくさん作られて血液中に放出されます。

CA15-3は、「Cancer Antigen 15-3(腫瘍関連抗原15-3)」の正式名で、乳がんの診断において非常に役立つ腫瘍マーカーです。乳がんの治療の効果を判断したり、がんが再発したかどうかを早く発見するためにも使われます。

しかし、注意が必要です。CA15-3の検査結果は乳がんだけでなく、卵巣がんや肺がん、膵臓がん、子宮がんなど他のがんでも上昇することがあります。そのため、CA15-3の検査結果を評価する際には、他の検査結果と併せて慎重に判断することが大切です。

※本コラムは、医療従事者を対象とした臨床検査に関連する情報提供を目的としたサイトです。一般の方に対する情報提供を目的としたものではございません。

この記事を書いた人

臨床検査センター 昭和メディカルサイエンス 照会業務部 Y.M.

医療現場で臨床検査を実施し、得られた各種データを活⽤して、診断や治療を支えるのが臨床検査センターの役割です。