CA546

CA546

CA546は、胎児の消化管上皮細胞に存在する特別な糖鎖抗原です。通常、血液中では検出されませんが、消化器系のがん細胞が増殖すると、CA546が多く産生され、血液中に放出されます。

こうした理由から、CA546の検査は消化器系のがんを早期に発見し、再発を診断する際に有用です。

CA546は、Cancer Associated Antigen 546(腫瘍関連抗原546)の略称で、消化器系のがんの診断において非常に役立つ腫瘍マーカーです。消化器系のがんにはさまざまな種類があり、例えば胃や腸などが含まれます。

CA546は、治療の効果を評価したり、がんの再発を早期に発見する手助けにもなります。

ただし、注意が必要です。CA546の検査結果が上昇することは、がんだけでなく良性の疾患でも起こる可能性があります。

そのため、CA546の検査結果を評価する際には、他の検査結果と併せて慎重に判断することが重要です。

※本コラムは、医療従事者を対象とした臨床検査に関連する情報提供を目的としたサイトです。一般の方に対する情報提供を目的としたものではございません。

この記事を書いた人

臨床検査センター 昭和メディカルサイエンス 照会業務部 Y.M.

医療現場で臨床検査を実施し、得られた各種データを活⽤して、診断や治療を支えるのが臨床検査センターの役割です。