サイトメガロウイルス

サイトメガロウイルス

サイトメガロウイルス(CMV)は、ヘルペスウイルスの一種で、多くの人が幼少期に感染します。

感染経路は、唾液や尿などの体液を介した接触感染です。

健康な人の場合、感染してもほとんどが無症状ですが、免疫力が低下している人や妊婦が感染すると、重篤な症状を引き起こすことがあります。

特に、妊婦が初感染した場合、胎児に感染し、先天性サイトメガロウイルス感染症を引き起こす可能性があります。

先天性サイトメガロウイルス感染症は、難聴や発達遅延などの後遺症を残すことがあります。サイトメガロウイルスの感染歴や現在の感染状況を調べるには、血液中の抗体価を測定する検査や、PCR法による遺伝子検査などが用いられます。

 

※本コラムは、医療従事者を対象とした臨床検査に関連する情報提供を目的としたサイトです。一般の方に対する情報提供を目的としたものではございません。

この記事を書いた人

臨床検査センター 昭和メディカルサイエンス 検査部 Y.S.

医療現場で臨床検査を実施し、得られた各種データを活⽤して、診断や治療を支えるのが臨床検査センターの役割です。