寒冷凝集反応とは

寒冷凝集反応

寒冷凝集反応は、血液中の寒冷凝集素という抗体を検出する検査です。

寒冷凝集素は、低温で赤血球を凝集させる性質があり、これが原因で溶血性貧血や末梢循環障害を起こすことがあります。

この検査は、マイコプラズマ肺炎やインフルエンザなどの感染症、リンパ腫や膠原病といった疾患の診断の補助に用いられます。

また、寒冷暴露による手指の蒼白や痛みなどの症状の原因究明にも役立ちます。

寒冷凝集素という抗体が、低温で赤血球をくっつけてしまうことで起こる反応です。

様々な病気でこの抗体が増えることがあるため、原因不明の貧血や循環器症状がある場合に検査が行われます。

※本コラムは、医療従事者を対象とした臨床検査に関連する情報提供を目的としたサイトです。一般の方に対する情報提供を目的としたものではございません。

この記事を書いた人

臨床検査センター 昭和メディカルサイエンス 検査部 Y.S.

医療現場で臨床検査を実施し、得られた各種データを活⽤して、診断や治療を支えるのが臨床検査センターの役割です。