コルチゾール
コルチゾール
コルチゾールは、副腎皮質から分泌されるステロイドホルモンの一種で、脳下垂体から分泌される副腎皮質刺激ホルモン(ACTH)の刺激を受けて分泌されます。
コルチゾールは、体内の様々な機能を調節するホルモンであり、以下のような機能を有しています。
- 肝臓における糖新生
- 筋肉における蛋白質分解
- 脂肪組織における脂肪分解
- 抗炎症作用
- 免疫抑制作用
コルチゾールは、ストレス応答において重要な役割を果たし、過度なストレスを受けると、コルチゾールの分泌量が増加し、抗ストレス作用を発揮します。
コルチゾールは、日内変動を考慮して、早朝空腹時で十分な安静後の採血が望ましいと言われています。
コルチゾール値が正常値よりも高い場合、副腎皮質機能亢進症の可能性が考えられ、逆に、正常値よりも低い場合、副腎機能低下症の可能性が考えられます。
※本コラムは、医療従事者を対象とした臨床検査に関連する情報提供を目的としたサイトです。一般の方に対する情報提供を目的としたものではございません。
この記事を書いた人
|
|
臨床検査センター 昭和メディカルサイエンス 照会業務部 Y.S.医療現場で臨床検査を実施し、得られた各種データを活⽤して、診断や治療を支えるのが臨床検査センターの役割です。 |