クリプトコックス・ネオフォルマンス抗原とは
クリプトコックス・ネオフォルマンス抗原
クリプトコックス・ネオフォルマンス抗原検査は、クリプトコックスというカビの一種による感染症であるクリプトコッカス症の診断に用いられる検査です。特に、免疫力が低下しているHIV感染者や臓器移植患者で重症化しやすいことが知られています。この検査では、血液や髄液などに含まれるクリプトコックスが産生する抗原を検出することで、感染の有無を調べます。クリプトコッカス症は、肺や中枢神経系に感染することが多く、髄膜炎などの症状を引き起こすことがあります。早期診断と治療が重要です。免疫力が低下している人や、肺や脳の症状がある人に多くみられるクリプトコッカス症の診断に役立つ検査です。
臨床的意義
- クリプトコッカス症の診断
- 感染の重症度の評価
- 治療効果の判定
対象疾患
- クリプトコッカス症(肺クリプトコッカス症、髄膜脳炎など)
※本コラムは、医療従事者を対象とした臨床検査に関連する情報提供を目的としたサイトです。一般の方に対する情報提供を目的としたものではございません。
この記事を書いた人
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臨床検査センター 昭和メディカルサイエンス 検査部 Y.S.医療現場で臨床検査を実施し、得られた各種データを活⽤して、診断や治療を支えるのが臨床検査センターの役割です。 |