シフラ

シフラ

シフラは、サイトケラチンという細胞の骨格を形成するたんぱく質の一種です。

普段は血液中にはほとんど存在しないのですが、肺がん細胞が成長すると、シフラが多く生成されて血中に放出されます。

このシフラは、肺がん(特に非小細胞肺がん)の診断に非常に有用な腫瘍マーカーの一つです。

また、がん治療の成果を評価したり、がんの再発を早期に発見するのにも役立ちます。

しかし、シフラの検査結果が上昇することは、がんだけでなく良性の疾患でも発生する可能性があるため、注意が必要です。

この検査結果を解釈する際には、他の検査結果と組み合わせて慎重に判断することが重要です。

※本コラムは、医療従事者を対象とした臨床検査に関連する情報提供を目的としたサイトです。一般の方に対する情報提供を目的としたものではございません。

この記事を書いた人

臨床検査センター 昭和メディカルサイエンス 照会業務部 Y.M.

医療現場で臨床検査を実施し、得られた各種データを活⽤して、診断や治療を支えるのが臨床検査センターの役割です。