糖尿病の検査

 

HbA1c、1,5AG、グリコアルブミン

糖尿病の状態を判断する検査として様々なものがあり、中でも広く一般的に用いられている『HbA1c』『1,5AG』『グリコアルブミン』の違いについてご説明します。

HbA1c(ヘモグロビンエーワンシー)は、赤血球中のヘモグロビンが糖と結合している割合を示しており、高値の場合は、過去1~2か月間の血糖値が平均的に高値であったことを示します。

グリコアルブミン(糖化アルブミン、GA)は、糖と結合したアルブミンの量で、高値の場合は、過去2週間の血糖値が平均的に高値であったことを示します。

1.5AG(1,5-アンヒドログルシトール、イチゴエイジー)は、通常食品から摂取されますが、腎臓での排出と再吸収により血中濃度は一定に保たれています。
しかし、高血糖で尿中にグルコースが増えると、腎での再吸収が阻害されてしまい、尿として排出されてる為、血中の1,5AG値が低下します。測定値が低い場合は、過去1週間の血糖値が平均的に高値であったことを示します。

※本コラムは、医療従事者を対象とした臨床検査に関連する情報提供を目的としたサイトです。一般の方に対する情報提供を目的としたものではございません。

この記事を書いた人

臨床検査センター 昭和メディカルサイエンス 検査管理課 Y.N.

医療現場で臨床検査を実施し、得られた各種データを活⽤して、診断や治療を支えるのが臨床検査センターの役割です。