MDA-LDL

MDA-LDL(マロンジアルデヒド修飾 LDL)

MDA-LDLは酸化LDL(低密度リポタンパク質)の一種です。

リポ蛋白の酸化とは、活性酸素の作用を受けて、不飽和脂質の過酸化が進行し、脂肪酸の分解産物として各種のアルデヒドやケトン類を生じる反応です。

酸化LDLには、いくつかの種類が有りますが、多量かつ構造が明確なMDAに修飾されたのがMDA-LDLです。

LDL分画の中でもsmall dense LDLに存在し、正常なLDLと比べて、LDLレセプターとの結合能が弱く、血中半減期が長いため血中滞在時間が長く酸化変性を受けやすくなっています。

MDA-LDL検査は、動脈硬化や冠状動脈疾患のリスク評価や抗酸化療法の効果評価を目的として使用されています。

※本コラムは、医療従事者を対象とした臨床検査に関連する情報提供を目的としたサイトです。一般の方に対する情報提供を目的としたものではございません。

この記事を書いた人

臨床検査センター 昭和メディカルサイエンス 検査管理課 Y.N.

医療現場で臨床検査を実施し、得られた各種データを活⽤して、診断や治療を支えるのが臨床検査センターの役割です。