メタネフリン2分画

メタネフリン2分画

メタネフリン2分画とは、メタネフリンおよびノルメタネフリンという2つの物質をさしています。

メタネフリンおよびノルメタネフリンは、交感神経系および副腎髄質で分泌されるカテコールアミンの代謝産物です。

副腎髄質から分泌されるホルモンのカテコールアミンは、代謝酵素であるCOMT(カテコール-O-メチル転換酵素)の作用により、アドレナリンはメタネフリンに、ノルアドレナリンはノルメタネフリンに不活性代謝産物として生成されます。

褐色細胞腫の腫瘍では、COMTの活性が高まり、多量に遊離メタネフリンや遊離ノルメタネフリンが生産されます。

メタネフリン2分画は、カテコールアミンに比べてアドレナリンやノルアドレナリンの半減期が長く安定しているため、褐色細胞腫や神経芽細胞腫の診断に用いられます。

※本コラムは、医療従事者を対象とした臨床検査に関連する情報提供を目的としたサイトです。一般の方に対する情報提供を目的としたものではございません。

この記事を書いた人

臨床検査センター 昭和メディカルサイエンス 検査管理課 Y.N.

医療現場で臨床検査を実施し、得られた各種データを活⽤して、診断や治療を支えるのが臨床検査センターの役割です。