ナッツ類アレルギー

ナッツ類アレルギー検査の必要性

近年、ナッツ類における食物アレルギーが増加しております。

食生活の多様化により、様々な食品に用いられるようになった事が主な要因と考えられます。

ナッツ類アレルギーは、食物アレルギーの中でも特に重篤な症状を引き起こしやすいアレルゲンの一つと言われています。ナッツ類は、調理の際に固形状だけでなくペースト等として使用される事も多い為、気付かずに摂取して、症状を誘発する危険性が高い食物と言われております。

その為、ナッツ類に対してアレルギーの疑いが考えられる場合は、早急に検査をおすすめします。ナッツ類は、植物分類上、科が異なる事からそれぞれの特異的IgE抗体価を測定する必要があります。

ナッツ類アレルギーは重篤な症状を引き起こしやすいアレルゲンと言われてはおりますが、特異的IgE抗体価検査において、陽性判定が出たとしても食べられるケースも少なくない為、『陽性判定』=『除去する』ではなく、問診や負荷試験等で総合的に確認する必要があります。

 

※本コラムは、医療従事者を対象とした臨床検査に関連する情報提供を目的としたサイトです。一般の方に対する情報提供を目的としたものではございません。

この記事を書いた人

臨床検査センター 昭和メディカルサイエンス 照会業務部 Y.S.

医療現場で臨床検査を実施し、得られた各種データを活⽤して、診断や治療を支えるのが臨床検査センターの役割です。