プロカルシトニン
プロカルシトニン
プロカルシトニン(PCT)は、細菌感染症の診断に非常に有用な検査マーカーです。
通常、血中ではほとんど検出されない物質ですが、重篤な細菌感染症、特に敗血症になると、体内のさまざまな臓器で大量に産生されます。
そのため、PCTの値を測定することで、細菌感染症かウイルス感染症か、あるいは他の原因による炎症なのかを鑑別診断することができます。
また、PCTは抗菌薬治療の効果判定にも利用され、治療の必要性や中止のタイミングを判断する上で重要な指標となります。
※本コラムは、医療従事者を対象とした臨床検査に関連する情報提供を目的としたサイトです。一般の方に対する情報提供を目的としたものではございません。
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臨床検査センター 昭和メディカルサイエンス 検査部 Y.S.医療現場で臨床検査を実施し、得られた各種データを活⽤して、診断や治療を支えるのが臨床検査センターの役割です。 |