プロバビリティカーブとは

Viewプロバビリティカーブとは

プロバビリティカーブとは、特異的IgE抗体価とアレルゲンによる症状発現率の関係を示したものです。複数の研究で、卵白、ミルク、小麦、ピーナッツなどのアレルゲンについて、このカーブが作成されています。特異的IgE抗体価が高いほど、食物摂取後の症状誘発率が高くなることが示されています。また、特定の抗体価以上であれば、リスクの高い食物経口負荷試験を実施せずに食物アレルギーと診断する基準として用いられています。

ただし、プロバビリティカーブは統計的に作成されたものであり、同じ抗体価を持つすべての症例についての症状発現確率を示すものではありません。各症例の過敏性や抗体価の推移によっても症状発現率は異なるため、特異的IgE検査結果の解釈の参考として利用してください。


※本コラムは、医療従事者を対象とした臨床検査に関連する情報提供を目的としたサイトです。一般の方に対する情報提供を目的としたものではございません。

この記事を書いた人

臨床検査センター　昭和メディカルサイエンス　照会業務部　Ｙ.Ｓ.

医療現場で臨床検査を実施し、得られた各種データを活⽤して、診断や治療を支えるのが臨床検査センターの役割です。