可溶性インターロイキン2レセプター

可溶性インターロイキン2レセプター

可溶性インターロイキン2レセプター(sIL-2R)は、免疫細胞の活性化や増殖を調節するために存在するインターロイキン2(IL-2)の受容体であるIL-2Rの一部、具体的にはα鎖が分解されて血中に放出されたものです。

「可溶性」という名前は、IL-2Rのα鎖が血中に解放されたことを指し示し、「インターロイキン2レセプター」という名前は、この分子がIL-2Rと関連することを表しています。

sIL-2Rは、主にT細胞性悪性腫瘍の診断に役立つ検査です。さらに、治療の成果を判定したり、がんの再発を早期に発見する際にも活用されます。

※本コラムは、医療従事者を対象とした臨床検査に関連する情報提供を目的としたサイトです。一般の方に対する情報提供を目的としたものではございません。

この記事を書いた人

臨床検査センター 昭和メディカルサイエンス 検査部 Y.M.

医療現場で臨床検査を実施し、得られた各種データを活⽤して、診断や治療を支えるのが臨床検査センターの役割です。