SP-D

SP-D(Pulmonary Surfactant Protein D)

サーファクタントプロテインD (SP-D) は肺胞Ⅱ型上皮細胞で産生される、コラーゲン様構造を持つ糖蛋白質です。

呼吸機能を維持するとともに、気道-肺胞系の生体防御機能を担っています。

ヒト血清SP-D が間質性肺炎患者で高値を示し、間質性肺炎の診断用マーカーとして使われています。

間質性肺炎の検査として、その他にSP-A、KL-6などが検査として使われますが、SP-Dは肺胞Ⅱ型上皮細胞に対して特異性が高いと言われています。

SP-D検査の主な目的は、肺疾患の診断と鑑別診断や疾患の重症度の評価と予後の予測、母体からの胎児への肺の発育や疾患のリスク評価に使用されます。

※本コラムは、医療従事者を対象とした臨床検査に関連する情報提供を目的としたサイトです。一般の方に対する情報提供を目的としたものではございません。

この記事を書いた人

臨床検査センター 昭和メディカルサイエンス 検査管理課 Y.N.

医療現場で臨床検査を実施し、得られた各種データを活⽤して、診断や治療を支えるのが臨床検査センターの役割です。