イソシアネートTDI、MDI、HDIとは

イソシアネートTDI、MDI、HDIって何?

イソシアネートは、ポリウレタンをはじめ、プラスチック、接着剤、塗料、絶縁体、人工芝など、多岐にわたる製品の原料として広く利用されています。

揮発性による健康リスク
しかし、イソシアネートは揮発性があるため、これらの物質を扱う工場で働く人々の間で、喘息、鼻炎、過敏性肺臓炎などの症状を引き起こすことが知られています。

主要なイソシアネートの種類と毒性
代表的なイソシアネートの種類には、以下のものがあります。

TDI(トルエンジイソシアネート): 最も毒性が強いとされています。

MDI(ジフェニルメタンジイソシアネートまたはメチレンビスフェニルイソシアネート): 近年使用が増加していると報告されています。

HDI(ヘキサメチレンジイソシアネート)

これらのイソシアネートは、交差反応を示す場合もあれば、それぞれが独立してアレルギー反応を引き起こす場合もあります。そのため、関連する症状が疑われる場合は、可能であればTDI、MDI、HDIの3種類すべてを検査することが推奨されます。

※本コラムは、医療従事者を対象とした臨床検査に関連する情報提供を目的としたサイトです。一般の方に対する情報提供を目的としたものではございません。

この記事を書いた人

臨床検査センター 昭和メディカルサイエンス 照会業務部 Y.S.

医療現場で臨床検査を実施し、得られた各種データを活⽤して、診断や治療を支えるのが臨床検査センターの役割です。