マルチアレルゲン検査について

陽性の場合の考え方

アレルゲンを同定する場合は、構成する個々のアレルゲンを検査する必要があります。

陰性の場合の考え方

マルチアレルゲンは、シングルアレルゲンと同じ容量の固相に、5~6種類のアレルゲンを固相しています。 従って、構成アレルゲンそれぞれの量は、シングルアレルゲンに比較して1/5から1/6になるため、検体中の特異的IgEを取りこぼし、偽陰性を生じる可能性があります。問診のうえ、疑わしい場合はシングルアレルゲンの検査をお勧めします。

前回掲載コラム「マルチアレルゲンの種類」につきましてはこちらをご覧下さい。


※本コラムは、医療従事者を対象とした臨床検査に関連する情報提供を目的としたサイトです。一般の方に対する情報提供を目的としたものではございません。

この記事を書いた人

臨床検査センター 昭和メディカルサイエンス 照会業務部 Y.S.

医療現場で臨床検査を実施し、得られた各種データを活⽤して、診断や治療を支えるのが臨床検査センターの役割です。