サイログロブリン

サイログロブリン(Tg)

サイログロブリン(Tg)とは、甲状腺濾胞腔に貯蔵されている甲状腺ホルモンの原料となる蛋白質です。

甲状腺にしか存在しないので臓器特異性は高いですが、さまざまな疾患で高値化するため疾患特異性は低いです。

甲状腺分化癌で甲状腺を全摘後の経過観察・再発や転移の確認に有用です。

抗サイログロブリン抗体(TgAb)陽性の場合、偽低値を示すことがあります。

※本コラムは、医療従事者を対象とした臨床検査に関連する情報提供を目的としたサイトです。一般の方に対する情報提供を目的としたものではございません。

この記事を書いた人

臨床検査センター 昭和メディカルサイエンス 検査管理課 M.A.

医療現場で臨床検査を実施し、得られた各種データを活⽤して、診断や治療を支えるのが臨床検査センターの役割です。