総脂質とは

総脂質(TL:Total Lipids)

総脂質とは、血中の主な脂質成分であるコレステロール、トリグリセリド、リン脂質などの総和を示し、脂質代謝を総括的に評価する目的で検査されます。

かつての化学法では、コレステロールや中性脂肪などを単独で測定するのには問題点が多い為、総脂質値が求められていましたが、現在では、酵素法などにより各脂質成分を個別に測定することが可能なため、使われる頻度が減っています。

しかし,脂質代謝を総括的に把握することができ,重要な項目として使われています。

総脂質の測定は、動脈硬化や心血管疾患のリスク評価に役立ち、総脂質値が高いと脂質異常症の可能性を考えます。

※本コラムは、医療従事者を対象とした臨床検査に関連する情報提供を目的としたサイトです。一般の方に対する情報提供を目的としたものではございません。

この記事を書いた人

臨床検査センター 昭和メディカルサイエンス 照会業務部 Y.S.

医療現場で臨床検査を実施し、得られた各種データを活⽤して、診断や治療を支えるのが臨床検査センターの役割です。