尿酸とは

尿酸(UA: Uric Acid)

尿酸とは、プリン体が主に肝臓で分解されてできる代謝物で、便で排出、又は腎臓でろ過されて排出されます。

プリン体はあらゆる生物の細胞に含まれ、運動や臓器を動かすためのエネルギー物質となり、生命維持には不可欠なものです。

しかし、腎機能低下により、尿酸の排出が低下すると血液中の尿酸値が上昇します。
この状態が続くと結晶化し体内で蓄積します。この状態を高尿酸血症と呼ばれており、痛風、腎結石、その他心血管疾患や慢性腎臓病など、動脈硬化に関連した疾患のリスクとなります。

高値となる原因は遺伝的な要素もありますが、生活習慣病とのかかわりも大きいことから、高尿酸血症の場合は食事や生活習慣について見直すことも必要です。

※本コラムは、医療従事者を対象とした臨床検査に関連する情報提供を目的としたサイトです。一般の方に対する情報提供を目的としたものではございません。

この記事を書いた人

臨床検査センター 昭和メディカルサイエンス 照会業務部 Y.S.

医療現場で臨床検査を実施し、得られた各種データを活⽤して、診断や治療を支えるのが臨床検査センターの役割です。