ビタミンB1とは

ビタミンB1(VB1: Vitamin B1)

ビタミンB1は、生体にとって重要なビタミンの一つであり、チアミンとも呼ばれています。

ビタミンB1は、炭水化物の分解過程において、重要な役割を果たしており、ビタミンB1の存在下で、糖分解の主要な酵素であるトランスケトラーゼが活性化され、ブドウ糖をエネルギーに変換するための反応が促進されます。

また、神経系の正常な機能にも関与し、神経細胞のエネルギー供給に必要な物質であり、神経伝達物質の合成や神経伝達の正常な働きにも関わっています。

ビタミンB1不足は、ビタミンB1欠乏症(脚気)と呼ばれる病気を引き起こすことがあり、症状としては、倦怠感や神経障害、筋肉の衰弱などが挙げられます。

ビタミンB1は日常の食事から摂取することができますが、不十分な場合はサプリメントや医師の指示に基づいた補給が考慮される場合あります。

※本コラムは、医療従事者を対象とした臨床検査に関連する情報提供を目的としたサイトです。一般の方に対する情報提供を目的としたものではございません。

この記事を書いた人

臨床検査センター 昭和メディカルサイエンス 照会業務部 Y.S.

医療現場で臨床検査を実施し、得られた各種データを活⽤して、診断や治療を支えるのが臨床検査センターの役割です。