Q1.入社したきっかけを教えてください。
私が情報処理を学んでいた1990年代はまさにコンピュータの黎明期で、Windows95の登場により一気にPCが市民権を獲得していきました。
学校で基幹システム向けのCOBOL言語を学んだのは、おそらく私の世代が最後ではないでしょうか。
当時は雨後の竹の子のようにソフトウェア開発会社が設立され、学校にも多くの求人票が届いていました。
そんななか、先生から「こんな働き方もあるよ」と紹介してもらったのが昭和メディカルサイエンスだったんです。
社内エンジニアとしてシステムを自社開発する立ち位置は新鮮で、大いに興味をそそられましたね。
調べていくうち、高性能コンピュータであるメインフレームの開発に携われることを知り、使用している言語がCOBOLだったことから、私はこれまでの学びが第一線で活かせると思い応募を決めました。
Q2.現在の具体的な仕事の内容は?
入社後、私は開発として経験を積み、以降は運用を数年、サポートを数年経験しました。
現在はシステム開発部の課長として開発・運用・サポート 各分野のスタッフをとりまとめながら、社内システムやインフラの整備と共に、当社と顧客とを結ぶ連携システムの構築に取り組んでいます。
私自身の強みは、開発・運用・サポートという全てのポジションでの実務経験を有しているところだと思います。
互いがどのように連携していくかは熟知しているので、グループウェアの活用やメール共有を介して業務の「見える化」を行い、相互に円滑なコミュニケーションが図れるよう、日々工夫しているところです。
Q3.これまでの経験のうち、最も記憶に残っている出来事は。
お客様と当社とをシステム連携するにあたり、セキュリティと共に重要なことは「回線が途切れないこと」だと私は思っています。
急を要する検査データが届かなければ、緊急事態に陥る可能性もあるでしょう。
しかし少し前、私が中心となってシステム連携を構築したお客様は、万一のアクシデントに対するBCP(リスク管理を目的とした事業継続計画)を重視されてはいませんでした。
そこで私は、回線が常時つながっていることの重要さを信念を持って伝え、回線を2本用意し、トラブル時には瞬時に切り替わるバックアップ体制の構築を提案しました。
最終的には費用とのバランスを見ながらも何とか2回線体制を組みあげることができ、お客様からも「このシステムなら安心できる」と高評価を頂戴することができました。
どんなに素晴らしい計画でも、費用や工程、構築期間など様々なハードルはつきものです。
それらをどうやってクリアしていくかは、お客様との緊密なやりとりが大切なのだと改めて感じた案件でした。
Q4.昭和メディカルサイエンスの強みはどこだと思いますか。
自社独自のシステムを有し、しっかりしたリスク管理下(BCP)のもとで運用できていることだと思います。
たとえば採血した容器に貼るバーコード付きの「検体ラベルシール」は電子カルテと連携していて、採血オーダーと同時に出力される自社独自のシステムです。
提携先の病院でも好評で、当社からクラウド経由で情報を送信していますが、セキュリティにハードウェアVPNを導入するなど万全のリスク管理体制を敷いています。
Q5.就職活動中の学生・求職者の方にメッセージをお願いします。
私は情報処理を学んでいたので、畑が違う臨床検査業界についての知識はほぼゼロでした。
しかしどんな仕事でも、実際に取り組みながら少しずつ覚えていくものです。
ゼロスタートなら、100%の可能性が広がっています。
検査センターでの業務は、どれもが医療を下支えする大切な役割を担っているので、やりがいも大きいですよ。