Q1.入社したきっかけを教えてください。
私が中学生の時、祖父が脳内出血で亡くなりました。
その時ドクターから、事前に検査していれば助かる可能性もあったとの説明を受けたんですね。
ならば私が検査の道に進み、一人でも多くの人たちの検査に寄与すれば、同じような方たちの生命を救えるのではないか。
そう考えた私は医療関係に進む意志を固め、臨床検査技師の資格を取得し、検査センターへの就職を目指しました。
志望分野が明確だったので、私は就職エージェント経由で7社の検査センターを紹介してもらい、全ての会社に足を運びました。
そのうちの1社が昭和メディカルサイエンスであり、最終的に入社を決めたのは職員の雰囲気が穏やかで、どこよりも働きやすいと五感で感じられたからです。
Q2.現在の具体的な仕事の内容は?
血清課では、届けられる検体に対して主に感染症検査と輸血検査を行っています。
私は主に免疫検査とその検査に用いる試薬の検討を担当しているほか、感染症項目の検査や、HBV、HCV、HCG、マーカーの検査、輸血検査なども行います。輸血検査では検体に対して「交差適合試験」を行い、ABO型やRh型の血液型を判断していきます。
血清課では不測の事態に備え1人が3項目の検査を担当出来るよう取り組んでいるため、スキルの幅が拡がっていくのを日々実感していますね。
Q3.どんなところに仕事のやり甲斐を感じますか。
私たちが検査したデータが多くの人々の治療に役立っていることが、大きなやり甲斐になっていますね。
検体の検査では、同じ患者さんが一定の期間をおいて2回目の検査を行うことがあり、その情報は私たちも確認することができます。
2回目の検査を終えると前回との比較データが揃うのですが、その数値を見て1回目より改善されているのが分かると本当に嬉しくなりますね。
私たちがフィードバックした1回目のデータが治療に反映され、改善につながっている訳ですから。
Q4.失敗談や、それを乗り越えたエピソードがあれば。
検査にはメーカーから取り寄せている試薬を用いるのですが、不定期で試薬の性能が変更されることがあります。
その場合は試薬により正しい検査結果が導けるよう、複数ある検査項目ごとに検討を行わねばなりません。
たとえば同性能の検査機Aと検査機Bにそれぞれ通せば、普通はどちらも近い値が出るのですが、全ての検査項目が合致するとは限りません。
そこで何度か検討を繰り返すうち、ある時私はのめり込みすぎて多くの時間を費やし、肝心の検査が大幅に遅れる結果になってしまいました。
その時は残業でなんとかしのぎましたが、もっと早く上司に相談し手分けして検討にあたれば良かったと反省しました。
もちろんそれ以降は、解消すべき事案はすぐ課のメンバーに相談するよう心がけています。
Q5.就職活動中の学生・求職者の方にメッセージをお願いします。
私はお取引しているお客様数の多さと、信頼の厚さだと思います。
昭和メディカルサイエンスが検体を回収している地域は東北エリアから関西エリアまで広範囲にわたっており、圧倒的なお客様数を誇ります。
そうしたお客様とは長きにわたりお取引が継続しており、そこには揺るぎない信頼関係が構築されているんですね。
そのふたつが両輪となり稼働しているからこそ、70年以上に及ぶ安定した成長が継続できているのではないでしょうか。