検査の特長
PCR検査の正式名称はポリメラーゼ連鎖反応(Polymerase Chain Reaction)であり、ウイルスなどの遺伝子(DNA)を複製増幅させて検出する検査です。
検査対象のDNA2重らせん構造に高熱を加えることにより、2本鎖から1本鎖に分離します。
分離した1本鎖にプライマーと呼ばれる増幅したい配列と対になる配列を持つ1本鎖を加え、DNA合成酵素により合成して2本鎖DNAが作られます。この工程を繰り返すことにより、同じDNAが1個、2個、4個、8個、16個・・・と増幅していき、30回繰り返すとおよそ10億個まで増幅する為、ごくわずかに存在するDNAでも検出することが可能となります。
また、RNAを検査対象したPCR検査は、逆転写酵素を用いてDNAに置換したのち、通常のPCRにより増幅することで検出可能となります。