アレルゲンコンポーネント

アレルゲンコンポーネント

アレルギーの原因となるものを「アレルゲン」と言います。

たとえば、ダニ虫体やスギ花粉のアレルギー検査は、ダニ虫体はそのものを、スギ花粉の場合はスギ花粉そものを原料としている試薬を用いて検査をおこないます。

このように物質そのものを原料としたアレルゲンのことを「粗抽出アレルゲン」と言います。

アレルゲンの多くはタンパクであり、粗抽出アレルゲンには多種のタンパクが含まれます。

その中には、そのアレルゲンの由来生物に特異的なタンパク、重篤な症状に関連するタンパク、他のアレルゲンと交差性を有するタンパク等が含まれており、これら個々のタンパクを「アレルゲンコンポーネント」と言います。


※本コラムは、医療従事者を対象とした臨床検査に関連する情報提供を目的としたサイトです。一般の方に対する情報提供を目的としたものではございません。

この記事を書いた人

臨床検査センター 昭和メディカルサイエンス 照会業務部 Y.S.

医療現場で臨床検査を実施し、得られた各種データを活⽤して、診断や治療を支えるのが臨床検査センターの役割です。