RLPコレステロールとは

RLPコレステロール(RLP:Remnant-like Particle Cholesterol)

レムナントリポ蛋白とは、VLDLやカイロミクロン(CM)などのリポ蛋白が分解されて生じる中間代謝産物の総称です。
通常はすぐに代謝されていきますが、脂質代謝異常が有る場合は、血中に長く滞留します。

レムナントリポ蛋白を白血球の一つであるマクロファージが異物として取り込み、泡沫化して最終的に血管壁に沈着することで、動脈硬化を引き起こす原因となります。

動脈硬化性疾患や糖尿病,腎疾患などを合併しやすい疾患で高い陽性率を示し,動脈硬化症の進展予測や治療の指針として有用です。

また心筋梗塞患者の脂質代謝異常や,Ⅲ型高脂血症の診断,2次発症の予測や治療のモニタリングに有用です。

※本コラムは、医療従事者を対象とした臨床検査に関連する情報提供を目的としたサイトです。一般の方に対する情報提供を目的としたものではございません。

この記事を書いた人

臨床検査センター 昭和メディカルサイエンス 検査管理課 Y.N.

医療現場で臨床検査を実施し、得られた各種データを活⽤して、診断や治療を支えるのが臨床検査センターの役割です。