膵ホスホリパーゼA2とは

膵ホスホリパーゼA2 (膵PLA2)

膵PLA2は、リン脂質(レシチン)を特異的に加水分解する酵素で,膵腺房細胞で産生され,膵液中に分泌されます。

臓器特異性はアミラーゼやエラスターゼに比較して高いとされています。

膵炎発症後から上昇し、1日でピークに達しますが、他の逸脱酵素と比較して高値が遷延します。

膵ホスホリパーゼA2の検査では、膵臓炎、脂肪吸収障害、炎症性腸疾患の診断や評価に有用とされており、高値を示す疾患として、急性膵炎、腎障害。低値を示す疾患として、膵臓癌、慢性膵炎が挙げられます。

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この記事を書いた人

臨床検査センター 昭和メディカルサイエンス 照会業務部 Y.S.

医療現場で臨床検査を実施し、得られた各種データを活⽤して、診断や治療を支えるのが臨床検査センターの役割です。