AFP

AFP(α-フェトプロテイン)

α-フェトプロテイン(AFP)は、胎児の肝臓や卵黄嚢で産生されるタンパク質です。

AFPの名前の由来は、胎児期に最初に産生されるタンパク質であること及びFetal Protein(胎児性タンパク質)からきています。

出生後は、ほとんど産生されなくなりますが、肝細胞癌や肝芽腫などの悪性腫瘍では、AFPが血清中で増加します。そのため主にこれら疾患の診断や治療後のモニタリングや再発予知に使われています。

ただし、AFPは悪性腫瘍以外の肝炎や肝硬変でも上昇することがあるため、AFPの値が高い場合は、他の検査と組み合わせて、疾患の鑑別を行う必要があります。

※本コラムは、医療従事者を対象とした臨床検査に関連する情報提供を目的としたサイトです。一般の方に対する情報提供を目的としたものではございません。

この記事を書いた人

臨床検査センター 昭和メディカルサイエンス 照会業務部 Y.M.

医療現場で臨床検査を実施し、得られた各種データを活⽤して、診断や治療を支えるのが臨床検査センターの役割です。