アレルゲンコンポーネント Gly m 4(大豆由来)

Gly m 4(大豆由来)って何?

Gly m 4は大豆のアレルゲンコンポーネントの一つで、PR-10タンパク(Bet v 1ホモログ)に属します。Gly m 4は大豆粗抗原中では含有量が少なく、Gly m 4に関連する大豆アレルギーの場合、大豆粗抗原に対する特異的IgE抗体検査では陰性と判定されてしまうことがありますが、アレルゲンコンポーネントGly m 4に対する特異的IgE抗体検査は臨床的感度に優れ有用とされています。

Gly m 4は豆乳をはじめとする大豆加工食品に多く含まれており、学童期以降に発症する大豆アレルギーに関与することが多いとされます。

学童期以降に発症する大豆アレルギーの患者さんの多くに、シラカンバやハンノキ花粉症の既往が確認され花粉-食物アレルギー症候群(PFAS)の臨床型を取ることが多いことが知られています。特に、豆乳などの大豆加工品によるアレルギーが疑われシラカンバやハンノキ花粉症がある方は、大豆に加えて、Gl y m 4を測定することで、高い臨床的感度で検出することが可能となります。

また、同時にハンノキやシラカンバも測定すれば、感作経路を推定することができ、より診断精度を高められると考えられます。

<参考文献>
・食物アレルギー診療ガイドライン2021,
・『イムノキャップ特異的IgE 』『イムノキャップ総IgE 』に対するFAQ(サーモフィッシャーダイアグノスティックス 株式会社)

※本コラムは、医療従事者を対象とした臨床検査に関連する情報提供を目的としたサイトです。一般の方に対する情報提供を目的としたものではございません。

この記事を書いた人

臨床検査センター 昭和メディカルサイエンス 照会業務部 Y.S.

医療現場で臨床検査を実施し、得られた各種データを活⽤して、診断や治療を支えるのが臨床検査センターの役割です。