ヒアルロン酸

ヒアルロン酸

ヒアルロン酸は、ムコ多糖類の一種で主に線維芽細胞や肝臓で産生されます。

肝臓では、細胞組織間に存在しており、肝硬変などで肝臓が固くなると多く分泌されます。

通常では肝臓で代謝されますが、肝硬変などでは代謝機能が低下し血中に流れ出て高値となります。

ヒアルロン酸の血中濃度が高いほど、肝硬変の進行度が高い可能性があり、肝硬変の進行度や予後の評価に役立つ指標となっています。

慢性肝炎活動期や肝硬変以外で,関節リウマチ,強皮症,Werner症候群,がんの結合組織への浸潤でも高値を示す事が有り、その他、加齢でも血中濃度が上昇するため、注意が必要です。

※本コラムは、医療従事者を対象とした臨床検査に関連する情報提供を目的としたサイトです。一般の方に対する情報提供を目的としたものではございません。

この記事を書いた人

臨床検査センター 昭和メディカルサイエンス 検査管理課 Y.N.

医療現場で臨床検査を実施し、得られた各種データを活⽤して、診断や治療を支えるのが臨床検査センターの役割です。